ぼちぼちでええやん。

人の動きについて根っこから理解したいと思ってます。シンプルラーニング提唱者、キネステティク理事、YOUTUBE「楽な動きの学習会」ブログは癖が強い記事が多めです。

巻き肩というのは、肩が巻き込まれているというより真ん中が凹んでいる

両肩が前方かつ内側に出てる

 

『巻き肩』という現象。

けっこう多くの人がなっていますよね。

 

これ

実は巻き方という認識は

基本的に誤りで

 

鎖骨の根元を含めた

胸の中心が、身体の内側、つまり背骨の方に凹んでいる

ことが本質です。

(肩鎖関節と胸骨上部中心に)

 

中心が凹むから

結果、肩が巻き込まれるように見えるのです。

 

つまり、巻きこみをやめさせようとしても治るものでもなく

 

凹んでいる部分が、膨らんでいく

つまり凸になっていくような動きが必要です。

 

凹みがなくなれば当然

巻き込まれなくなるので、巻き肩も自然に解消します。

 

この動きは

関節運動というよりも

軟部組織の動きになります。

(軟部組織とは靭帯や筋肉、筋膜などの骨以外の柔らかい部分を指します)

 

多くの人は

この胸骨上部周辺が膨らむことを

知らないので

 

巻き肩という現象を

肩が巻き込まれていると誤解してしまいます。

 

もちろん、胸骨上部周辺が膨らむということは

胸骨下部も、肋骨もそこに連動していきますし

背骨にも繋がっていく必要があるでしょう。

 

一部の動きでも

全身が関わっていますから。

広く捉える必要があるでしょう。

 

ただ、そこまで

全身のつながりがわからなくても

 

巻き肩を改善したいと思っているのに

無理やり肩を背中側に巻いて

広げようとするより

 

なんとかして

凹んだ部分を凸になるために

試行錯誤しながら

アプローチするほうが

 

よほど効果が上がるでしょう。

 

今回は巻き方でしたが

猫背も、肩こりも

腰痛も

多くの人がかなり誤解しています。

 

関節運動だけでなく

重力との関係性

身体部分の関係性

呼吸や代謝

前動作のつながりなど

色んなことを紐解けば

 

動きの本質に近づくことができるでしょう。

 

教えてる経験上ですが

皆さん動きを考えるための材料が少ないのです。

 

関節運動と筋収縮や筋膜

だけで捉えても

 

人はもっと色んなものと

関係しながら動いています。

 

今回も胸の凹みを凸方向に

動かそうと思えば、膨らむような

動きが必要になります。

 

そんな動きの重要性を

いつまでも知らなければ

 

ずっと関節がどう動くか

ばかりに注目してしまいます。

 

材料がなければ

動きを考えてもいつまでたっても

わからないのです。

 

逆に言うと

材料がちゃんと揃うと

自然と仕組みがわかってくると思います。

 

もしあなたが今

巻き肩なら

無理やり肩を広げることはやめて

 

そっと手を

胸の中心

つまり鎖骨の左右の根元と、その間に

手を当ててみましょう。

 

そこが動いているかどうか

感じてみて

全く動いている気がしないなら

 

呼吸しながら

少しずつ内側から膨らまないか

感じてみましょう。

 

無理やり膨らますのではなく

呼吸を感じて

なるべく自然膨らむようにしてみてください。

呼吸をとっかかりにするのです。

 

もし少し膨らみを感じて

肩が動かしたい衝動にかられたら

その時自由に動かしてみましょう

 

前後に回してしみたり

好きに動かしてみるといいでしょう。

 

その時先ほどの凹んでいた部分も

動いてかどうか、そっとその部分に

手を当てて感じてみてください。

 

上手くいくと

それだけでとても軽くなってます。

 

この動きは1から3ミリもあれば充分です。

小さいけど、とっても重要な動きです。

 

 

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