構造を分解しても、機能はわからない
リハビリ場面などで
動きを支援するために
筋肉を個別に覚えようとするが
それでは人の機能は見えてこない
パソコンに例えるとわかりやすい
バッテリーだけみても
CPUだけみて
ディスプレイの構造を深く理解しても
プログラミングすることはできない
一つ一つの構造は
それぞれが関係をもつことで
初めてどんな機能がわかる
それがわかった上で
どのように機能が使えばよいかが
見えてくる
筋肉も同じ
一つの筋肉だけみても
人の動きはわからない
バラバラに一つ一つ覚えても
構造には詳しくなるが
機能は見えてこない
教科書の筋肉は
別々に表記されて
それぞれの作用も書かれているが
例えば
上腕二頭筋だけが存在することは
ありえない
教科書で上腕二頭筋の作用なんて書かれてるが
そんな風に個別に動きやしない
さらに隣の筋肉に関係し
それらは骨と関係し
さらに脂肪や人体、内臓にも関係する
そこに
重力は呼吸なども大きく関わり
それらが複雑に関係することに
よって
「人は機能する」
構造を把握するか
機能を把握するか
もちろんどちらも把握できたほうがいいのだけど
どちらをメインに捉えるかは
自分が何をしたいのかによって変わる
パソコンの修理屋になりたいのか
プログラマーになりたいのか
人体の手術屋になりたいのか
それとも動きという機能を高めたいのか
前者なら構造の理解が役にたつが
後者なら構造ばかりみても
機能は見えない
後者になりたいなら
「関係性」を理解する必要がある
関係性を理解することで
初めて身体の使い方を向上できる
関係性を紐解くことで
目の前の人の動きはさらに機能的になれる
身体を修理することと
使い方を向上することは
全く違う分野なのだ
繰り返しいうが
どっちになりたいか??
仮にあなたが身体の機能を高めたいなら
後者の「関係性」を学ぶ必要がある。
人は関係性の中でしか機能しないのだから。