ぼちぼちでええやん。

人の動きについて根っこから理解したいと思ってます。シンプルラーニング提唱者、キネステティク理事、YOUTUBE「楽な動きの学習会」ブログは癖が強い記事が多めです。

実践報告 起き上がり など「シンプルラーニングのFBページ」

ちょいちょいと実践報告などはFBページに書いているのです。

ブログより、もう少し専門的な感じかな?

 

抜粋というほどでもないけれど

適当に2,3記事以下に掲載します。

 

実践報告 起き上がり
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その方は、認知症であるため、ほどんど自発的な動作はない。ただゴソゴソとされていることはある。

昼食のため起きあがる必要が出てきたが、言葉の理解は難しいが、まずは声をかけながら腕に触れる。

ほんの少し、軽く腕を引くと、相手わずかであるが、動こうとされる応答がある。身体は拘縮しているため、教科書的な起き上がりなんて、関節に負担かけるで、本人もそのように動きたいとは思えない。

しばらく腕を振れて、少しだけいろんな方向に提案すると、少しだが頭も応答し、肩も上がり出す。そうしてその応答を尊重しながら、ベッドの横に座る。

自分で言葉で発することが難しいが、「この方向がいい」と身体の声を拾った軌道を描いて起きあがる。

表情はとても穏やかなまま座ることができた。

きっと、こちらから「このように起きあがる」と無理やり動かすと、綺麗に動いたように見えるかもしれないが、このような穏やかな表情のまま起きあがることはできなかっただろう。

どうやって起き上がりたいかは、本人の身体が知っている。

 

 

実践報告 麻痺の回復とは何か?
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脳梗塞の麻痺の人に、筋肉を受け取るところから始める。すると質感が少しずつ変化していく。最初はゆるゆるだったものに少しずつ張りが生まれる。
不思議だが、人は受け取ることで、「ある」とうことに再び気づき、関係性がそこから回復をしていく事がある。

筋肉の弛緩や高緊張とは表面的な現象であり、本質は関係性の喪失だ。関係性の喪失を回復しないまま筋トレしてもそれは成功しないだろう。

すこし張りが出ていくると、関係性の変化から感覚と筋肉の収縮が生まれ始める。その動きと他の筋肉や軟部組織、骨との関係性を体感から学ぶ。すると、今まで頑張っていた部分がなくなり、すっと膝が動く。装具で固定させていた足首も、今まではビクとも動かなかったがわずかに動き出す。

少しずつ、喪失しかかった足は私の足になり、地面と関係性を持ち始める。

 

感覚を再考する 
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感覚を感じることができると、運動が正常化するならば、なぜ、感覚に障害がない腰痛や肩こりなどが発生するのだろう?

感覚とは従来のような、触れたらわかる!とか、そう言った感覚に対する考え方から離れていく必要がある。

触れたら、暑い、冷たい、硬い、ザラザラしているなど、実際は感覚は分けて扱うことはできないのです。そしてこれらが集まって自分の身体を認識している。

一般の方で、背骨の位置が感じれない人は、その部位の感覚が鈍いのではなく、感じられるけども認識できないということになる。

感じてからの次の段階です。感じて、そして、どうあるか。感覚を単に入力しても意味はあまりない。

私たちは感覚情報に基づいて、世界を作っています。その世界で動くのです。動き方を変えようと思えば、感覚を入力するのではなく、その先の感覚を感じ、どう世界を認識するかを変える必要がある。

つまり感じ方を変えることだ。感覚の回復とは「感じ方」の回復である。ただ単に暑い、冷たい、などを識別できるのが感覚の機能ではない。それらを認識し、どのように自分の身体認識、そして世界を作っていくか。それを変化されるのは、感じ方の変化だ。

僕らが人前で緊張するのは、感覚に異常があるわけではないですね?緊張するように感じているのだ。微妙な違いですが、この違いが紐解けたとき、脳梗塞などの感覚障害について初めて扱える基礎になる。

感覚の回復は、感じ方の回復だ。感じ方が回復すれば、意識して感じることができ、動きも変わる。はっきりわかるようになってから、動くのではなく、感じ方が変わったから、はっきり動くし、感覚が明確になる。

脳梗塞などの感覚麻痺も一見、感覚の低下から発生しているように思えるが、実は逆で、感じ方が障害されているから、感覚も低下するし、動きも鈍くなる。感じ方を変えれば、感覚も動きも回復しく。

感覚が麻痺しているから、感覚を入力すればいいわけではない。処理過程が問題なら、その処理過程にアプローチする。感覚受容器が壊れているわけではないのだから。

スキルアップコース2
機能的柔性と剛性で扱う内容

 

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