感覚が鈍ること、取り戻すこと
本日は私達の感覚についてです。
僕らは使わない感覚は鈍ります。オムツをずっとつけていれば尿意や尿によって濡れていることがわからなくなります。
ギャップアップを多様すれば背中のものすごい圧力、ズレ力がやはり、わかりにくくなります。
エアマットでうずくまってしまえば固定された緊張がわからなくなります。
現代のひとは自分が動いてるという感覚も実は結構鈍くなっていています。
色んな情報がありすぎて自分の身体に向き合う事が減っているからです。
世の中が、便利になりすぎて身体を使う事そのものが減ってきているのです。
エクササイズなどの各種トレーニングはありますが、自分身体に繊細になるというよりも乱暴に動かして鍛えるという人が多いのではないでしょうか?
私の経験上、筋肉質の人は身体をパワーのみで動かせてしまうので感覚が鈍くなっている人は多いです。
もう一度自分の身体に繊細さを取り戻す必要があります。繊細さを取り戻すことによって身体の声に耳を傾け自分を適切にケアする事ができます。
さて、どうやって感覚を取り戻すのでしょう?
それは結局のところ『比較』するしかありません。
シンプルラーニングの学びの概念でもある、この『比較』を使う事で必要なところに注意を向けます。
オムツで尿意がなくなったり濡れている事がわからない人は、やはり、今濡れてるかどうかに注意を向ける機会をもつ必要があります。
濡れた、出たなら、介助者に教える
トイレに行ってみたい気がする
というわずかな感じを尊重する。
結局そういうことを無視されて感覚が鈍くなったのです。
業務の都合でトイレの時間が実質決められていたりトイレに行きたいけど行けなかったりと。
感覚を取り戻すにはその逆をすればいいのです。
ギャチアップではリフトで起こした時に背中にかかる過剰な圧を除いて上げる。背中でゴソゴソできる状態を支援する。
動きに繊細になるなら、自分がどのように動いているか、どんな風に身体を動かしているかを比較し注意を向ける。
感覚とはそもそも違いを認識するためにあります。違い認識する機会がなくなると感覚は鈍ります。
逆を言えば、違いの認識に注意を向ける機会を増やすことで感覚はより繊細になるのです。
今の自分の生活はどうでしょう??
自分の感覚に繊細ですか?
鈍くなってるなら、もう一度、当たり前だと思う事を繊細に比較する必要があるのかもしれません。