ぼちぼちでええやん。

人の動きについて根っこから理解したいと思ってます。シンプルラーニング提唱者、キネステティク理事、YOUTUBE「楽な動きの学習会」ブログは癖が強い記事が多めです。

受け身の感覚入力の弊害

リハビリでは感覚を入力すると言う言葉が

使われる事があります。

 

今回はこの感覚入力について

考えていきたいと思います。

 

感覚とは本人が主体的に

受け取るものです。

 

最終的どう、情報を処理するかは

本人、つまり受け手側によるものです。

 

入力するとか

しないとかではなく

 

感覚は、常に生きてる限り入ってきます。

 

ですから、

受け取り手が、情報に対して

閉じるか

閉じるのをやめるかの

2択です。

 

閉じてるのなら、

もう一度主体的に受け取ってもらうように

アプローチする必要があるでしょう。

 

それは

感覚を無理くり入力することではありません。

 

無理くりやればやるほど

主体的に受け取る事を邪魔します。

 

例えば

無理やり縛りつけて

足底に圧を入力することは

確かに圧を感じるかもしれませんが

それで終わります。

 

徒手で寝ている人の足の裏を

ぎゅ、ぎゅと押しても同じ事です。

 

そのような感覚の使い方だと、

回復して、いざ歩こうとなった時

足が地面からの情報を受け取らなくなるのです。

 

理由は、受け取ろうとしなくても

足に圧力は無理やりかけられていたからです。

受け取る必要がないのです。

 

ですから、

感覚を入力しようとしても

実際には受け取るところまではいきません。

 

そんな受け身の感覚入力は

感覚の使い方を損ねてしまいます。

 

感覚とは感じればいいものではなくて、

どう情報を受け止めるかまでセットです。

 

受けとるプロセスは人間的で、

ロボットのように情報を、足底に入れてればいいものではありません。

 

受け止め方がまずいなら、感覚入力をするよりも、それをどう受け止めるかに注意を向けていく必要があるでしょう。

 

圧力や緊張を感じることができても

動きがぎこちないひとはたくさんいます。

 

そういう人は

感覚情報の受け取り方のほうが

上手くいってないのです。

 

感覚を入力すると言うところから、一歩踏み出してどう感じ受け取るかまで扱うことで、より色んな疾患や障がいにアプローチできるようになるでしょう。