関わる『前提』を見直してみませんか?
人の動きの学習や介助をする時
どんな風な前提で関わっているでしょうか??
どんな前提かは、行動にでるので、自分の関わり方やハンドリングを振り返るとわかります。
例えば
相手は応答しない肉の塊だ
と思えば、動作介助や関節可動域訓練などか、相手の応答を無視してるるようなハンドリングになりがちです。
相手は自ら学んだり、発見しない
と思えば、関わりも、相手に指導するばかりで一緒に考えることなかったり、一方的な関わりになりがちです。
私たちは何らかの前提をもとにして、相手と関わっています。それはとても無意識で、自分でさえ自覚してないことさえ珍しくありません。
普段してる行動が、どんな前提で関わってるか注意深く振り返ると、少しずつ、自分の前提がわかります。
そして、はっ!と今まで自分はこんなこと考えてたんだ!っと驚くこともあります。
自分の前提をわからないにしても
とりあえず、相手と関わる時に、このように前提を変えてみましょう
相手は自分で学ぶ能力もあるし、変化する事もできる
と変えると、関わり方も一方的指導するようなものではなく、相手が自ら学ぶという事をサポートしたり、本人よ小さな発見も、援助側が尊重する事ができます。この小さな発見は、本人の主体性なので、とっても重要です。
さらに、変化する事ができるという前提で関わるからこそ、アプローチしてる変化を常に比較して捉えようとして、変化を実際積み重ねていく事ができます。
もうこの人は何をやっても変わらないわ
という前提だと、たくさんの変化や、相手の小さな主体性を見つけることなく、ただ時間が過ぎていくのです。
実はこれらは、自分自身にも言えることです。
自分の前提が
どうせ、私なんて何しても大したことない
どうせ、変わらないという
ならば、それを強化する行動を、無意識的にとります。
そしてほら、やっぱり思ってた通りやん
と、無意識的に証明してしまいます。
それが関わる相手に対しても
ほら、やっぱり変わらんかったやん
と同様に無意識に証明します。
また、せっかく役に立つ新しい考えも、
そんなのは間違ってる、邪道やと、いう前提で学ぶと
ほら、やっぱり大したことない
と粗探しをしてしまったりします。
自分の前提が正しいとやはり、無意識的に証明してしまいます。
前提が変わらないまま、テクニックや、理論を学んでも、結局前提が変わらないので身にはならないし、
逆に学んだ理論やテクニックを、自分の前提の証明に使おうとします。
ほら、やっぱりすごい先生に習ったことをしても患者は変わらない
ほら、新しい関わりをしても、以前と同じ
(以前と同じということは、以前の関わりは間違いではないでしょ)
という事にもなりかねません。
もちろん、新しい学びが、自分の持ってる前提を自然と変える事もあります。
ただ、私たちの自分で持っている前提は、とってもしつこいのです。そして無意識に前提通りに行動してしまいます。
ですので、常に何か行動してる時、
自分はどんな前提をもとに相手と関わってるのだろう?
という事を振り返る事をオススメします。