なぜ私たちは毎日歩いてるのに、歩行は上手くならないのか?
なぜ何十年と続けてる歩行がぎこちなくなってる人が多いのか。
何十年もやってたら、普通に考えたらベテランなのに。
なぜ逆に下手になってる人が多いのでしょうか?
そう考えたら不思議に思いませんか?
今回は、数十続けてるのに、なぜ下手になるのか、少しずつ考えて行きましょう。
例えばスポーツにしても、とりあえず何度かやっている内に、自然と最初よりは上手くなって行きます。
楽器にしても、弾いてる内に少しずつ上手くなって行きます。
ではなぜ、歩行は毎日の歩いてるのに、上手くならないのでしょう??むしろ歳をとると、身体を固めてガチガチに歩くのは何故でしょうか?
高齢者ともなると、歩くことは70年以上しているベテランです。しかしみんな上手くなるばかりか、下手になっている人が多いのです。
もちろん身体機能の低下もあるでしょう。
ただ年だからと考えてしまうと、そこで全て見えなくなります。
そもそも、質の高い歩行とは、少ない力で歩くという事です。歳をとって筋力がなくなったからと言って、歩けない事に直結するわけではありません。
実際に、骨と皮だけのおばあちゃんでも、温泉に旅行に行ったり、近くのスーパーでお惣菜をなんなく買ったりします。
一方で、とても大きな人でも起き上がるのもやっとだという人もいます。
力があっても動けない人もいるし、力がなくても、スイスイと動ける人がいるのです。そこを見過ごしてはいけません。
話を戻しましょう。
なぜ、毎日やってる『歩行』が上手くなるどころが、歳をとると下手になる人が多いのでしょう。この答えは、単純に筋力とか、老化というものではありません。
毎日続けてるのに、下手になるのはなぜか。
それは、『習慣』で動いてるからです。
当然、私たちは赤ん坊の時、歩くことは素人ですから、習慣なんてありません。全く歩くこともできないわけですから。
ですから、全てが新鮮で、全ての動きが学習になります。そして、少しずつ歩くことが可能になるのです。
しかし、大人になるに連れ、歩き方は完成しますが、逆に固定化されるのです。
それが習慣です。
固定化されれば、常に同じ歩き方を行います。
ある意味何も考えなくても、自然にできるので大変便利です。
しかし
歳をとるの、この固定化の仕組みと身体が合わなくなります。
この固定化は非常に若い時に完成されます。20代までには、すでに完成されています。人によってはもっと早いと思います。
つまり、この固定化は、若い身体に合わせた歩行パターンなのです。身体が歳をとると、この若い歩行パターンが合わなくなります。
ですか、多くの場合、たくさんの距離を歩いても、何億歩歩いても、下手になるのです。
なぜなら、ずっと若い歩行パターンで歩いても、身体をは歳を重ねておいていきますから、そのミゾは常に広がっていきます。
70年ほど歩いても、歩行の達人にならないのは、常に習慣という固定化をしていますので、いくら歩いても学ぶ事がないのです。
本来、私たちは、自分の年齢に応じた、歩行パターンを見つけていく必要があります。
力任せではなく、力を上手く使う歩行を。
そのためには、習慣から脱却し、今の自分の身体を見つめていく事が必要なのです。そして、今までしていない、楽な新しい動きを学習していく必要があります。
鍛えるのでもなく、単なる反復練習でもなく、今の身体と仲良くなる事を学ぶ。
そう行った動きの学習を抜きに、今後の高齢者の動きを考えることはできません。自分の身体を大切に使うことは、自分自分をケアする上でもとても大切です。
動きの学習ってなんやろな?と思うかもしれませんが、一言ではなかなかわからないものです。
他にも沢山このブログで!動きの学習に関する記事を書いてますから、そちらを参考にしてみてください。
言葉で伝えられるものは、このブログで惜しみなく伝えて行きたいと思います。
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人の動きですから、職種も年齢も、地域も、関係ありません。ただ興味さえあれば誰でも受けれます。
シンプルラーニングは難しい言葉は使わず、誰しも動きの学習ができるようにプログラムされています。日本ではここでのみ、受講可能です。
習慣をとらわれないコツは新しい事に取り組むことです。新しい行動、新しい自分にあった歩行などです。楽な歩行などは、すぐに獲得できない場合、少しずつ簡単な事から学んでいく必要もあるでしょう。
違う新しい一歩を踏み出すのも、習慣を変えることだと思います。もちろん他にやりたいことでもいいです。
習慣がすべてダメなわけではありません。しかし習慣にとらわれすぎないからこそ、今の自分にあった動きが獲得し、いつまで楽に動けるのです。