習慣を変えたいなら、動きの学習ばかりしないほうがいい
動きには階層性があります。
ビルのフロアのように、段階があります。
フロアによって、扱う動きはかわります。
小さい動きを担当する部署もあれば
大きい動きを担当する部署もあります。
このビルは上にいくほど
少しづつ扱う動きが大きくなる特徴があります。
小さい動きとは、足をわずかに床からもちあげる、肋骨を上手く使う
などのことです。
少しフロアを上がると
肋骨と背骨のつながり
足や骨盤と地面のつながり
さらに上がると
立ち上がりや
立つこと、歩くこと
さらに、さらに上がると
僕たちの仕事や生活
日常生活になります。
すごーく
大雑把に説明していますが
これを関係性のレベルと
シンプルラーニングでは呼んでいます。
多くの動きの学習は
下の階ばかりに注目しますが、
最終的に上のフロアが変わっていかなければ
人生は変わりません。
もちろん、下のフロアは土台みたいなものですから、下フロアが変わると上のフロアも自然に変わることもありますし、それが自然です。シンプルラーニングに基づいた学習も、基本的に下から行う事が多いです。そして、全体的なフロアの再構築をします。
しかし、動きの学習を進めるにおいて、このフロアが完全に分断されてしまってる人もいます。
小さな動きは変わるけども、さらに上のレベルの動き、例えば歩行とか、日常生活、生き方というところまで反映しない。
そういう人は、
私の習慣を変えたい、今まで自分を変えたい、人生を変えたい
という思いそのものを
小さな動きを変える事で、満足してしまってる場合があります。
変えたいって欲求をある意味、動きの学習をすることでごまかしてしまいます。
習慣とは、小さな動きの癖、筋肉の収縮パターンというものから
そこからフロアか上がっていくごとに、しぐさ、立ち方、歩き方、日常生活の態度、自分のあり方
など、やはりフロアごとに存在しています。
ですから、一部のフロアだけで完結するものではありません。
本当に習慣を変えたいのなら、一部のフロアの変化を次のフロアに伝えていくか、もしくは、そのフロアだけでなく、様々なフロアの習慣に向きあうことです。
本当に習慣に向き合いたいなら
生活レベルでも、向きあう必要があるでしょう
それは、自分の人生と向きあうことです。
少し考えてみてください
ここ数年の変化を見てみましょう。
自分の性格や行動パターンは?
食べ物の好みは?
趣味が増えたり、減ったか?
新しいグループに属したか?
同じような傾向の服ばかりきていないか?
自分の人に対する振る舞いは変わったか?
馴染みの新しい場所があるか?
動きの学習をしていて、 これらがまったく変化ないなら、あまり学んだことを上のフロアに繋げれてないのかもしれません。
その場合とりあえず、今してる動き学習だけではない学習をしてみるといいです。
いくら動きの学習をしても
行動パターンも同じで、食べ物もだいたい同じもの、着ている服も一緒のような生活では、生活レベル、生き方レベルでは何もなかなか反映されません。
いくら楽な立位を学んでも、結局同じような立ち振る舞いを社会生活でしていたら、そのうち忘れていくでしょう。
楽に立てても、いつまでも人と話せば緊張するというように。フロアが繋がっていれば、楽に立てることが、そのまま緊張せずに人と話すなんて自然に可能ですが、難しい場合は、生活レベルに具体的に結びつける必要があります。
その時、一旦下のフロアの動き学習から離れて、生活レベルと向き合っていく事をオススメします。
生活レベルの学習は
簡単に言えば
自分の普段しないことをすることです。
自分のキャラならしないことを率先してやるのです。
そうするとことで、普段の生き方から離れ、新しい自分の一面や、より豊かな選択肢の中で生きる事ができます。
といっても今まで無意識的に避けてきたものですから、ハードルが高いです。
まず、とっかかりが必要です。
その中で、僕の1番オススメのとっかかりは服装です。
選んで、着るというプロセスなので、基本的に自分でできるし、また着る服が違うことで、社会的な印象や、着てる自分自身の影響を実感することで、生活と向きあうとっかかりになります。
何も高くなかて構いませんし、変な格好をしろというわけではありません。
雑誌や本、ネットなどを見ていて、カッコいいけど、自分には似合わないだろうなっていう服にチャレンジしてみたり
少し服装の事を勉強して、オシャレ人間を目指すなど
今よりも楽しい事を、やってみましょう。
せっかく習慣を変えて、苦しければ変えた意味ないですから。
服の興味はないって人なら、食でもいいです。
普段行かない店に行ったり、絶対注文しないものを食べたり。
ただ、興味がないっていうのも習慣ですから、興味がなくても、習慣を変えたいなら、とりあえずやってみることをオススメします。そうすると興味のない中にも、楽しいことが見つかるかもしれません。
繊細に動きを学習するのも大切ですが、もし自分が生き方と向きあうためにやってるのであれば、ちょっと、動きの学習を休憩しても、生活レベルの探求をしてみることをオススメします。
そうすることで、より全体的の階層が繋がって小さな動きでも、生活が変化していくのを実感できると思います。
フロア全体がわかることで、フロアに繋がりができます。厳密に言うと、生活も動きです。服を着る行為も、誰かと話す行為も動きです。生活レベルの動きが理解できると、動きを学ぶ意味もそのものが明確になり、小さな事でも全体に反映することができるでしょう。
フロアがつながるからこそ、動きを学ぶことで、さらに自分の生き方を変えていけるでしょう。