たまに悪者を見習ってみるのはどうでしょうか？

セミナーなどで、「よいこと」を教わると今度はそれをしたくなります。

最初はいいのですが、そのうち決められた「よいこと」をする事が目的になって、相手が喜んでるとか、嫌だとかあんまり考えられなくなることもあります。

よく決まりだからとか

えらい先生が話していたから

勉強会で、習ってきたから

と自分の中に「しなければいけない事」を増やしてしまいます。

最初は目の前の人を、また自分自身をよく「したい」と思っていたのに、いつのまにか、「しなければ行けないこと」としてやってしまう。

「したいこと」と「しなければいけない事」は似てるようで全く違います。

したいことは主体性を伴い、また今の自分や相手がしたいという気持ちがなければできません。しかししなければいけない事となった途端、自分や相手の気持ちに関係なく、半ば強制的に行うしかありません。

ほんとは、目の前の人をよくしたいと思っていたのに、いつの間にか、「しなければいけない事」にとらわれて、「したい事」をおろそかにします。ほんとは「しなければいけないこと」をやめることが「したい事」なのかもしれないのに、

原因は今までの常識や思い込みにとらわれていることが多いです。自分の視野が狭かったり、して他の意見を取り入れる余地がない人、自分に自信がない分、物事を咀嚼せず、他人の意見をそのまま取り入れすぎる傾向がある人は気をつけた方がいいでしょう。生きている限り誰しも、このようは傾向はあると思いますが。

また相手と向き合う方法を知らないこと、またよく思われたいという自尊心から「しなければいけない」を簡単に作ってしまいがちです。それをしていることで、あの人はレベルが高い、すごいと周囲から評価を得たいのです。

現実的に、えらい先生やセミナーで学習したとしても、目の前の患者や利用者と向き合うのは私たち自身です。相手に習ってきたテクニックや方法論を押し付けるのではなく、最終的に相手をしっかり見つめていくことが求めれます。

また自分が関わった結果は、自分の責任になります。仮にえらい先生のやり方が間違っているような事があっても、そのえらい先生が責任を取ることはまずありません。

手段に対してこだわりを捨ててみませんか？手段はあくまでも、目的を達成するためのものです。手段にこだわり、目的をおろそかにすることは本末転倒です。

僕のオススメは悪者を見習うことです。

あの組織は手段を選ばない恐ろしい組織だ！！

あいつは、何をして来るかわからない！！

なんてドラマやアニメなんかでよく言われる台詞ですが、視点を変えれば、目的を達成するために、手段をたくさん持っていて、目的によって柔軟に手段を変えることができる組織です。なんて質の高い組織で何でしょう笑

何をして来るかわからないほど、手段を持っているということです。とっても脅威です。

手段を選ばないというのは、よく悪役言われれるセリフですが、逆に僕たちは目的を達成するために、手段を選びすぎてやしませんか？

手段を選びすぎてるどころか、その手段をすることが目的なってやしませんか？

たまには、悪の組織に見習って、今のよいことを捨てて、目的に向かって進んでいこうじゃありませんか？

最終的に楽に動けて元気になればいいんです。何か一つのやり方に問わられるのではなく、色々な関わりが自分にできることを見つけてみましょう。正義の味方だとしても、その手段がいつも正しいとは限りません。正義の味方のやり方はだいたい反則級の力技で悪をねじ伏せるだけです。そりゃ手段なんて選ばなくてもいいでしょう。ただ、僕らいつも正義の味方のチート級の力を持ってるわけではないし、その方が普通です。

力推しできないのならば、悪の組織か、学ぶ方が参考になります。力を持ってる人にいかに対抗するか、手段をより柔軟に、力をもった正義の味方と渡り合えるようにする。手段にこだわる人からすれば、文字通り、それは邪道だ、悪者だと思われるかもしれませんが、気にしたら負けです笑

「良いこと」は手段の一つとして持っていることは大切です。しかし、良いことに本論されて、時に手段と目的が入れ違ってしまいがちです。

いくら切れる包丁でも、ずっと切っていると歯はこぼれて行きますし、きれなくもなります。またとっても硬いものは、包丁の背中側で潰したり、柄の部分で押し込んだり、包丁と言っても切るだけでなく、色んな使い方をします。

それは邪道な使い方なのかも、しれませんが、それにより美味しい料理になればそれでいいと思います。

最終的にみんな喜べば、邪道でもええと思います。常識や、正しいこと、しなければいけない事に翻弄されて、ほんとはどうしたいか？を疎かにするよりはよっぽどいいかなと思います。

関係ないですが、猫もなかなか手段選びません。めっちゃ可愛い悪者です。