ぼちぼちでええやん。

人の動きについて根っこから理解したいと思ってます。シンプルラーニング提唱者、キネステティク理事、YOUTUBE「楽な動きの学習会」ブログは癖が強い記事が多めです。

窃盗症(クレプトマニア)の特集を見て

窃盗症(クレプトマニア)についての特集をテレビで少し見ました。

 

病院の中で治療を受けたり

実際に外出してスーパーに買い物に行くシーンがテレビでありました。

 

テレビでは

窃盗をしないために

持っているカバンをスケルトンのものにしたり商品にむやみに触らないために、後ろにずって手を回していたり、反対の手で押さえて歩いて

 

窃盗したいという情動を抑えようとしている様子でした。

 

病院での治療の主な

同じクレプトマニアの人との談話療法

自らの体験を話したり

相手の話を聞くことで

窃盗をしないように学びます。

 

では

どれくらいの人が窃盗を克服しているか

これは病院を退院し連絡した人で

2000分の2人だそうです。

1000人いて1人の克服です。

 

ほとんどの人は

再犯しているのです。

 

すごくないですか?

 

多くのクリプトマニアは

再犯することを望んでいません。

 

再犯すれば捕まることも

家族などから見放されることも

わかっているのです。

 

だけども

実際の場面では知らないうちに

商品を握って

そのまま店の外に出ているなんてもこともあるのです

(もちろん意図的に行う人もいますが)

 

再犯率が出ているように

これらの人は意志の力では何もできません。

 

意識の力で乗り切ろうとすること自体が実は無謀なのだと思います。

 

いくら集団で言葉を語り

言葉で反省し

考えかたを変えても

詳細に分析しようとしても

身体が無意識に反応してまうのです。

 

 

何も薬を使えとかそういう話をしているのではありません。集団で語りあう孤独にしない場づくりも必要です。

 

しかし、もっと根本的な

無意識的に情動や動きに働きかける

アプローチが必要なのだと思います。

 

考えてみれば

トラウマでも同じような現象が見られます。

 

フラッシュバックしている時の脳の活動を調べたものがありますが

フラッシュバック時は言語野が著名に低下するのです

 

ですから言葉や意志といものをいくら

使っても

 

トラウマのフラッシュバックを

止めることはできないのです。

 

 

そう考えると

動きも同じです。

 

いくら緊張を下げたいと思っても

下げれない人は下げれませんし

(最初からできる人は、思ったらできる。そういう人は窃盗しないのと同じ)

 

骨に体重を載せると言っても

できない人はできません

 

楽に歩けと言っても

重さを足の移してと言っても

できる人はできますが

できない人はいくら考えてもできません。

 

そろそろ

意志や言葉で行動や動きを制御してていると

考えではなく視野を広げる時ではないでしょうか。

 

もっと無意識の中で

動きは発生していますし

人は無意識のコントロールというものがあります。

 

無意識のコントロール

学習していくこと学ばなければ

多くのアプローチは不完全になると思います。

 

みんなやりたくなくても

してしまうのです。

 

したくなくても

いくら高尚になっても

いくら深い考えに行き着いても

結局やる人はやるのです。

 

そもそも

意志とか考え方とか、そういう問題じゃないです。そのような症状が出てる時は言語野が機能していないのかもしれないのですから。

 

もちろん

意志や思考を変えることで

変化するレベルの人もいると思います。

それは自分である程度制御できる人の場合です。

 

もっと、もっと複雑な問題を抱えている人には

意志や思考では追いつかないです。

 

ここをまずおさえないと

いろんな複雑な問題を対処できないのではないでしょうか。