ぼちぼちでええやん。

人の動きについて根っこから理解したいと思ってます。シンプルラーニング提唱者、キネステティク理事、YOUTUBE「楽な動きの学習会」ブログは癖が強い記事が多めです。

暑さと環境適応

連日の暑さの中で、エアコンを皆が使っているかと思います。僕も使用していますが、かなり快適です。

 

多くの小学校には、エアコンがついてないと連日よく報道されていますが、エアコンなしは可哀想だなぁと思います。

 

熱中症に対しての対策は僕も必要だと思っていますし、今後もしていく必要があるでしょう。しかし、またこの熱中症対策が、現代病と呼ばれるものか蔓延しないかと心配しています。

 

具体的に言うと、あまりにも暑さを避けてしまったがために、暑さに適応する能力が育たない可能性もあるのです。体温調節機能がしっかり働かない身体になりかねないのではと思うところです。

 

世論はいつも極端です。エアコンを使うなと言えば、お金のほうが子供たちの健康より大切なのか!などその部分だけフォーカスしてまるで犯罪者のように言われます。まったくお金を出さない第三者がそんな風にいうから余計にタチが悪い。

 

話がそれましたが、誤解のないように説明すると、命の危険を犯してまで、熱中症の中暑さを我慢しろと言ってるわけではありません。お年寄りなどは特に対策するほうがいいでしょう。

 

子供も対策するのは同じですが、長期的にみると暑さに耐えられない身体になりすぎると、そちらも命の危険があるのではないかと思うです。

 

今後も地球は暑くなるかもしれません。それとは逆にエアコンの使用し続けてると暑さに適応する機会を失う。気温に適応できない身体は、健康的と言えるのでしょうか?

 

あまりに菌がない環境のなかで生活するも、免疫が育たず、逆に感染しやすくなったり、菌に対抗する力がなくってきたように

 

なんでも薬で対処して、自分の身体の回復機能を邪魔してしまうように。

 

アトピーを薬で抑えつけて、なかったかのようにして、薬がどんどん強いものに頼るように。

 

僕らは短期的な目線で対策することも大事ですが、長い目でこの暑さとどう関わるかを考える事も大切だと思うのです。

 

小学校にエアコンを入れるのは僕も賛成です。しかし同時に暑さに無理なく慣れる授業も、いれてもいいでしょう。例えばエアコンを導入してる小学校はしっかり水分補給してから、、日陰での日光浴を30分ぐらい毎日して、汗をかくとか。ほかにも方法はあるでしょう。

 

エアコンが必要か必要ではいかというゼロから100かという理屈ではなく、もっと色んな関わりのなかで暑さを、対策していく必要があるでしょう。

 

フィリピンなんかは連日44℃越えのなかで、エアコンも整わず過ごしています。だからと言ってエアコンが必要でない理由にはならない!っと言われそうですが、ええその通りです。ただ彼らのほうが暑さの中で生きる力は育っているのも間違いありません。

 

なんでも極端にしなければいいと思います。清潔がいいからと言って、なんでも無菌にしたり、そうじゃなくて菌に触れることを必要だといえば、じゃー部屋が不潔でもいいのか。と言われかねません。部屋は綺麗でいいのです。ただ外出したり、外で木や土に触る機会や、海や風を感じる機会を作っていけばいいのです。

 

暑さ対策も同じじゃないかなあと思います。熱中症対策ばかりみて、長期的な身体の育成を忘れてしまっては、人類はますます限られた場所でしか生きていけなくなるでしょう。

 

そして、また限られた場所で、短期的な対策ばかりすると、さらに適応する範囲は減って行くのです。その循環の先にあるものは、明るいものとは言えない気がします。

 

環境を変えて身体を、適応するのもありですが、身体を変えて環境に適応することも必要です。このバランスを考えて地球との関わりを考えて行くことが大切だと思います。

 

仮に今年エアコンの中だけで生活すれば、来年はさらに体温調節機能が低下し、暑く感じるでしょう。外出する機会が少ないお年寄りはそれでいいかもしれません。しかしこれから外に出てこの世界で成長し動き回る子供たちは、体温調節機能をちゃんと使う状況も時に必要だと思います。

 

健康とは、短期的視点だけでなく、長期的な視点を含めて考えていくものだと思います。