重力と動きに関する考察
宇宙に出ると重力はほとんどなくなってしまうのは地球という質量が引きつける力が離れるほど少しずつ弱くなっているからです。
重力は地球から離れると少しずつ弱くなります。ということは地面に近づくほど少しずつ強くなるということです。
つまり人が立っている時に頭と膝あたりで加速度が変わるということです。下方向に同じタイミングで動けば
頭の速度は遅くなり
膝の速度は速くなる。
つまり人体が下方向に動く時
上側が遅く
下側が早い
という速度差により身体は下方向に動くとき伸びるのです。
私たちは重力のこのような性質により
下方向に動くとき、わずかに伸ばされています。
さらに、もう一つ考える必要があるのは重力は地球の中心に近づく力という特性です
このことを踏まえて身体を中心から右側と左側に分けて考えると、右側は右から身体の真ん中によりながら落下し、左側も身体の真ん中によりながら落下していることになります。
つまり単純に下方向に下がる時
身体は左右に押し合いながら
身体を縮めているのです。
わかりにくかったら地球からはみ出しそうな大きな巨人で想像してみてください。
右肩と左肩が地球の中心に向かうのですから、結果重力により押し合うことになります。
まとめると重力は下方向に動くことで身体を上下に伸ばし、さらに左右に圧縮する方向に働きます。
ここで忘れてならないのは身体が弾力があるということです。伸ばしたものは縮み、圧縮したものは膨らむという動きに切り替えが起こります。
例えば前に進もうとすると伸ばした身体は地面に向かって縮み、その力はさらに伸びる力に変わる。
身体は弾み、膨らむ動きを推進力に変えて前に進んでいくのです。
単純に重力は下方向に力で弾力があるから弾んでいけると捉えても問題ないですが、重力との関係を繊細に見つけるとさらに深く身体を捉えることもできると思います。
これは目に見えないとっても小さな動きです。
明確に感じることも難しいかもしれませんが理論的には重力は身体にこのように具体的に作用しています。重力とは単純な下方向の力ではないということです。
私たちの身体をよく観察するとこの重力の働きをとても精密に利用するように作られているように思うのです。
実際の体感としてはまだ伸びる加速度の違いや、身体の構造そのものが押し合うことを強調しているので重力を感じるというよりかはパーツごとの動き方タイミングによって伸び縮みする身体を感じるという感じですかね。
重力のこのような働きは、小さすぎて明確に感じられるかは今後も検討しなければいけません。
小さい、小さい動きなので探求を続けてより検討していく必要があると思います。
皆さんも、もしよろしけば立位からしゃがんだり、逆にそのまま止まらず身体を起こしてみたりして自分の軟部組織(肉)の動きを感じてみてください。
自分の身体がいかに重力の中で弾んだり、縮んだり、膨らんだりしているのがわかるかもしれません。
わからんということも十分あると思いますが、このようにとらえると、今までの重力と動きの見方がちょっと変わった気がしませんか?
単純に重力をこのような新しい視点で
試行錯誤していくのは楽しくないですか??