ぼちぼちでええやん。

人の動きについて根っこから理解したいと思ってます。シンプルラーニング提唱者、キネステティク理事、YOUTUBE「楽な動きの学習会」ブログは癖が強い記事が多めです。

『ドラえもんの手』製造法

寝たりの人の手が

固まるのを予防するために

 

よく

小さいボールや

クッションなんかを

握らしている場面を

見ますが、

 

実際脳の中ではどんなことが 

起こってるのでしょう?

 

あなた自身

ずーーと一日中

ボールを握っていると

どんな風になると思いますか?

 

ずーーと

なにかを握ってると

それが当たり前になりすぎて 

 

脳みそは自分の手とボールの

境目がわからなくなります。

 

他人から見ると指とボールがあるのだけども

その人の中ではどんどん一帯になって

まるで全てが一つの塊のように

感じるのです。

 

 

それは

まるで、ドラえもんの手のようです。

 

指がないものは

開くことはできません。

 

ですがら

その時点でコントロールを失います。

 

これはシンプルラーニングで提唱している

内部モデルという概念の一部です。

 

皮肉なことに

指を開かそうと握らせていたことが

逆にドラえもんの手を作り

余計に開かないばかりが

手がより塊になってしまうのです。

 

ちなみにドラえもんの手は

塊のまま、色んなものをくっつけたりできるので問題ありませんが

 

人間はそんなことはできず

指を使う必要がありますので

本家のドラえもんのようにはいきません。

 

単純に指で握られなければ

なにも持つことはできません。

 

ちょっと脳の解説をしましょう。

 

脳の一つの特性として

自己だけでなく、環境さえも

まるで身体の一部のように

使うことができます。

 

それは

脳が環境とつながることができる

という性質によるものです。

 

私たちは

身体を拡張して

あらゆるものを、操作できるような能力を持ってます。

 

その能力を使って

私たちはあたりまえのように

 

箸を自分の身体のように取り込んで

ご飯をたべたり

 

車全体まで自分の一部と拡張して

車の運転をします

 

ただ、この機能は

道具と私の違いが明確だからこそ

道具を操作できるのであって

 

ただ違いが明確でないまま

繋がり一体化してしまと

脳の中では、一つの塊になってしまうのです。

 

指先と箸は明確に違うから

別々に、かつ繋がって操作できるのであって

 

自分の身体と、シートもタイヤも違うから

別々に、かつ繋がって操作できます。

 

先程のドラえもんの手も

指とボールが別々に違いを明確にし

さらにそこからどんな風に繋がれるかを

学習しない限り

 

いつまでも

ドラえもんの手を製造し続けるでしょう。

 

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