ぼちぼちでええやん。

人の動きについて根っこから理解したいと思ってます。シンプルラーニング提唱者、キネステティク理事、YOUTUBE「楽な動きの学習会」ブログは癖が強い記事が多めです。

研修に行っていないことよりも、今している仕事が経験値とならないことが問題だ

よく、研修に行かないことを問題視する人は多いです。

自己研鑽を積むという意味で非常に大切だと思いますし、私もセミナーをしているので

研修に参加する。というのはとっても役に立つと思います。

 

しかしながら、研修行くことが正しいという主張は

本質がずれてきていることが多いと思うのです。

 

僕はリハビリテーションを行うセラピストですが

よく研修いかない人と、行く人で大きな差が生まれる。

と言って、卒後教育の重要性を訴えられる場面をよくみます。

 

研修に行かないで、仕事し続けるだけで

成長しないセラピストになるなよと。

そんな風に言われるのです。

 

それは間違ってはないかもしれません。

新しい知識やアプローチなんかは視野を広げてくれるでしょう。

 

しかし、しかしですね。

もっと本質的に大切なこと忘れてやしませんか??

と思うのです。

 

僕らは毎日、専門職として仕事をしているのです。

それがなぜ、経験として

自らのスキルや考え方に反映されないのでしょう。

 

10年も同じ仕事する職人は

毎日の中で腕を磨き、誰もが到達できないレベルまでなるいことも

珍しくありません。

 

それなのに

なぜ、セラピストは研修にでないと

成長できないのでしょうか??

 

10年間セミナーにまったくでない人が

成長しないと言われるのはなぜでしょうか??

 

それって、何かおかしくないですか?

なぜ仕事を10年もしても成長しない

なんて当たり前って言われてしまうのでしょう。

 

10年も真面目にしていたら

かなりの経験値があるのし

多くのセラピストは大変真面目にしてると思います。

 

しかし、なぜ?

そんな風に言われることもあるのでしょう。

 

とっても疑問に思いませんか?

僕はとっても昔から疑問に思っていました。

 

それで考えてはっきりしたことがあります。

仕事で学んだり、成長するためにはある必要な要素があります。

 

ずばり言います!!

それは「試行錯誤」することです。

 

言い方をかえると

毎日

「その人、その人にあわせたいろんな関わりを自分で探求しているか」

です。

 

私たちは、いろんな関わりのなかで

試行錯誤を常に繰り返すことで

それが「経験」となり

積み重ねていくのです。

 

ハンドリングも同じです。

毎日、どう触れるか、どう関わるかを探求するから

本当にうまくなるのです。

 

 

現在のセラピストはこの試行錯誤が

非常に少ないのです。

 

テクニックを実施することは

覚えたテクニックを繰り返すだけだったり

 

筋トレを何回行う

可動域訓練を何回行う

反復訓練を何回行う

なんとかテクニックを何回行う

なんとか概念をとにかく押し付ける

 

というように

患者の反応を出したいために

患者そのものを捉えるのではなく

 

覚えたことをそのまましようとしたり

覚えてきた考え方をそのまま実施するだけになっているのです。

 

 

他の業界として例えます。

美容師だとしましょう。

いろんなカットや方法論を学ぶかもしれませんが、

毎日、その人にあわせて試行錯誤していく人と

決められた型をとにくかく相手に当てはめる人

これどちらが成長する明確ですよね?

 

毎日髪質も、話す内容も変わるし、価値観を違う人

同い人でも前回と要望は違う。

そんなお客さんを、毎回それぞれを笑顔になって帰っていくために

どうやったらいいかをその人にあわせて試行錯誤していく人は

成長しますが

 

研修でたくさん髪型の作り方だけ覚えて

あとは、オーダーにあわせて

その髪型を作るだけ

これでは成長しません。

 

ですから、根本的に必要なのは

誰かの開発されたカットを学ぶのではなく

どうすれば、その人にあわせたものを作れるか?

そのためのトレーニングや実践を

学ぶ必要があります。

 

同じことがセラピストにも言えます。

たくさんセミナーで技術を覚える人は

髪型を作る方法をたくさん学ぶのと同じです。

 

結局、一人一人とちゃんと向き合わないと

仮に相手が不満足だとしても

新しいテクニック(髪型)を覚え続けようとするのです。

 

そしてそれを目の前のお客さん(患者)の反応を見るのではなく

この髪型(治療)が最新だからカッコいいものだと(効果がある)

と押し付けを繰り返すのです。

 

ほんとにお客にあっているかどうかを試行錯誤せずに。

 

セラピストの学校教育は

基本的に詰め込み型であり、正解を教科書や

教えてもらった先生に求める方式が主です。

 

正解を目の前の人にあり、

その人の反応を基準にして

考えを柔軟に変えて

試行錯誤するという教育が少ないと思います。

 

困った時は

教科書や研修で習ったことに答えを見つけようとしているのです。

 

それは患者さんと向き合っているのではなく

本を読んでいるだけです。

 

もっと、患者さんの反応をとらえ

本の内容を参考にしつつも

その人を基準に自分で考え、自分で感じ

クリエイティブに試行錯誤していなければ

成長は生まれません。

 

試行錯誤とは

目の前の人と「探求」することです。

 

研修が役に立たないわけではありませんが、

信じ込ませるようなセミナーでは

研修で成長したつもりになり

研修を受けつづけることで目の前の人と向きあうのではなく

より盲目的になり何も学んでいません。

 

また

自分は研修でいろんな考えがあると思いながら

現場で真逆のことを疑問もなく繰り返すのも

ある種、目の前の人との探求ではなく

いろんな考えに振り回されているだけです。

 

研修は大切です。

いろんな知識、考え方も大切です。

 

しかし、それは

目の前の人向き合って探求できる人だけです。

 

その人はいろんな考えを、自分の中で落とし込み

探求しながら、本質に近づくことが自分で数年かけてできるでしょう。

それが仕事で学ぶということです。

 

もし自分が仕事で成長したいなら

まず、相手とどのように向きあい

試行錯誤するかを学ぶセミナーに参加することをお勧めします。

 

自分や相手がどのように感じ

どのように考え

相手と向き合っていくのか。

そんなことをしっかりと実践できる教育が必要なのです。

 

そのような実践から学べる人のみが

いろんなものに振り回されず、色んな研修から学べるのです。

 

人と向き合うことができる美容師が

色んな髪型(技術)を学べば、それはバリエーションとなり

その人に合わせて、その習った髪型を柔軟に変更できるように。

そんな美容師なら最高です。

 

まずは、正しさを押し付けるのではなく

その人の機能を高めていくために自分の能力を高め

試行錯誤すること

 

このような理念のもと、それをより明確にしたものが

シンプルラーニング実践者コースです。

 

まず、大切なのは

セミナーや研修会その中で成長を目指すのではなく

 

普段の自分の実践で学べるようになること。

これからのキャリアの中で

適切な経験と積むために

自分の準備を整えること。

 

私たちはそんなセミナーを開催していますし

自分の経験こそが、大きな学びになる教育の重要性を訴えていきたいと思います。