1つに決めることは、主体性を奪うこと
1つのやり方に統一するというのは、聞こえはいいが、言い換えるとそれ以外のやり方をやらないということです。
これは多様な方法を放棄することであり、自ら選択するという主体性の放棄にもなります。
例えば、どんな状況であっても、決められた方法を貫き通すのであれば、自分をロボットにするしかありません。
スタッフが1つのやり方でしかしないのであれば、当然利用者や患者さんもそれに合わせて、そのやり方を受けれるしかなくなります。
やり方にこだわるのならは、主体は「本人」ではなく、「手法」になってしまう。上手くできたかどうかの基準が本人がどんな風にしたかではなく、決められた通りにできたかどうか。という判断基準になってしまいます。
人として生きるのなら、多様性を認める必要があります。多様性を認めるからこそ、人は選択でき、自分の状況に合わせて決定できる。
それを主体性といいます。
多様性を認められた時、人は自ら感じ、考え、動き始めることができるのです。