20年ぶりに床から立つ。そして手放しで歩いた日
なんとかの日シリーズになってきてるこの頃です笑
シンプルラーニングの教師コースが終わった翌日。訪問リハビリを行いに少し前から数回行ってる在宅へ。
ある進行性の疾患により、もう20年ぐらい床から立てなかった人か立てるようになってきました。
本人曰く、医者にそれは病気だからしょうがないといわれ
リハビリもたくさんしても出来ないし、諦めてた。
実際にアプローチで、いきなり床から立ち上がれたわけではないけど、数回の訪問でベッド上から動きのつながりを学び、捻る動き、床とのつながり、立位、座位で揺れる動きを探求。
あと、上肢と背骨、下肢と背骨も学習して。
それで床から立てるようになるんですね!!
「自分はもう出来ないことをこれからも受け入れないといけないと思っていた。」
「そして、これからも出来ないことが増えて行くのが当たり前だと思っていた。」
でもそうではないのだわかった。
と嬉しそうに話してくれました。
そして、
「今までたくさんのリハビリを受けてきて、医者に話を聞いたけど、僕のように動きについて教えてくれる人がいなかった。」
「立つ前に学ぶことがあるなんて知らなかった。立位で揺れることが必要なんて知らなかったし、座って弾むことも知らなかった。」
「たくさん自転車も漕いだし、足も動かした。病院に入院してリハビリの人の訓練も受けた。(この自転車というのは、車輪のないエクササイズ用のものです)」
「50歳の時に知っておけばよかった。それから少しずつできないことに増えて、60歳の時に病院行って動けないのはしょうがないと言われた。」
「でも先生(私のこと)が今の80歳でも大丈夫だと言われてこれからも、学習していこうと思う。」
と自分の可能性に気づいたときでした。自分の可能性に気づくと学習はよりスムーズになります。
そして、もちろん動きのつながりを理解してる僕としては
「歩いてみてください」
一言。
手放しで歩ける〜♪
と嬉しそうにされてました。
「このように歩けきなさい」とわざわざ歩き方を教えるような野暮なことはしません。私たちは専門家に教えてもらって歩けるようになったわけでなく、自ら気づいて、発見し、歩いているのですから。それが自然な学びです。
必要なプロセスを動きのつながりの中で整えたら、ただ一言「歩いてみてください」で充分です。
シンプルラーニング実践者でもある僕としては、床からの立ち上がりの探求が、この人にとって楽に歩くことにもつながることに気づいていたのでした。
どーですかー!
これがシンプルラーニングの概念の1つ、「関係性のレベル」なんです!
立位や寝返りや、膝の動きや足が、背骨のねじれが、歩くことや立つことに、逆に股関節の動きにつながることなど、動きのつながりをシステムとして理解します。
そうすれば、色んな動きを繋げることで、より学習を促進させることができます。
あっ、立ち上がり方だけ教えても無理です。それでは赤ん坊を無理やり立たすのと同じで、床から立ち上がるのに、必要な学びとプロセスをぶっ飛ばしてます。立ち上がりだけ教えると、ぎこちなくなるか、介助をしてサポートしないと難しいでしょう。
セラピストの方こんな感じでアプローチできたら、めっちゃ楽しいですよ〜!慢性期でも機能は上がります。
あっ、セラピストじゃなくても、介助やポジショニングでも学習を支援できるので、看護師、介護士もたくさん学習してますよ。
これは、シンプルラーニングの概念の1つです。他にもたくさんすげぇーの揃えてますよ〜
ますますシンプルラーニングが世の中に広まればいいなぁと思った一日でした。
※実践者コース修了した方、フォローアップセミナーを来年の2月にします。これまでの実践者の方のみに行うセミナーで、滅多に開催するものではありません。この機会に都合のつく方は参加してみてください。より動きの学習のプロフェッショナルとして活躍するために企画したものです。
はじめの人はベーシックからどうそ。
2018年9/1-2 兵庫西宮
2018年12/1-2兵庫西宮
遠方やはじめての方も気軽に参加できます。
実際リピーターとして北海道から九州まで全国から来られてます。
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コースの雰囲気はとってもゆるいと定評がありますよ笑