ぼちぼちでええやん。

人の動きについて根っこから理解したいと思ってます。シンプルラーニング提唱者、キネステティク理事、YOUTUBE「楽な動きの学習会」ブログは癖が強い記事が多めです。

大大大前提として、人は自ら学ぶ力があること

赤ん坊の頃、僕らは歩けませんでした。

しかし、大人になれば歩いています。

 

なぜでしょうか?

誰か専門家に教えてもらったわけではありませんし、歩き方を親に教えてもらったわけでもありません。

 

じゃあ誰に教えてもらったか

それは自分で学んだんです

 

もちろん、赤ん坊の頃に歩き方なんて知るわけもありません。

寝返りなどもできるわけでもありません。

 

生まれた時は自分の手や足があることさえ認識していないのです。

しかし自分で学んだのです。

 

どうやって学んだか。

それは膨大な試行錯誤と、少しずつの動きの積み重ねによって

自分で新しい動きを発見し、学んでいます。

 

街を見れば歩いている人は大勢いますが、

特殊なケースを除き、皆、それぞれ専門家に習ったわけではありません。

 

逆に赤ん坊の時に、大人が無理やり動きを覚えさそうとして

歩かしたりすると、変な癖がつき、その赤ん坊は大人になって、痛みが出たりなど動きに問題が生じることが多いです。

 

発達のコツは、赤ん坊が学ぶための条件を整えてあげることです。

ゴソゴソ、ゴロンゴロンと試行錯誤する時間や空間

安全な環境。そして自らの探究心の尊重。

 

それらが学びを促進させます。 

 

ただ、大人になるとできることが当たり前だから

自分がどのように動いを学んだかを忘れるのです。

ですから、自分で学べることを忘れている人も多いでしょう。 

 

しかし

皆自分で動きを学ぶ力を持っています。

 

人が何らかの理由で動けなくなった時

もう一度動きを学ぶ必要があります。

 

その時、やはり人本来の学び方を利用しない手はありません。

それは「人の学ぶ力」を引き出すのです。

 

大人になると

歩くという自分で獲得したことでさえ、専門家に頼ります。

 

もちろん、専門家に頼ることは助けになりますが、

最終的に自分の身体です。

 

セラピストはいつも隣にいるわけでなく

当然、歳をとると状態は変わります。

 

方法を学んだとて

それは「今の自分」にとっていいのであって

10年後の自分には使えるか分かりません。

 

だからこそ人はいつも学びます。

学ぶからこそ、自分の身体の変化、環境の変化に適応して行くことができます。

 

幸いなことに僕らは学ぶ力があります。

そして人はどの生物よりも学習能力が高いのです。

 

人間と特徴は学ぶことができる。

といっても過言ではありません。

 

 

学習する力をどのように引き出すのか。

 

それには 

人が学ぶ力の条件があります。

 

1,まず学習するための時間の使い方

時間が短くても、早すぎても学ぶことができません。

学ぶためのじっくりと向き合う時間が必要です。

 

2,安全で快適な環境

恐怖や不快感とらわれた状態では、人は学ぶことができません。

 

3,比較すること

比較することで動きがより明確になります。

明確だからこそ、動きを積み上げて行けます。

 

4,参加すること

赤ん坊も自ら学んだように、人は自分で学びをして行く主体性が必要です。

受け身では何も学ばないでしょう。

 

セミナーを受講した人なら分かりますが、

これはらシンプルラーニングの「学びの要素」です。

学ぶために必要な要素を概念化したものです。

 

無理やり教えても

比較なしに反復を繰り替えても

なかなか学びません。

 

しかし、学ぶ条件を整えてあげると

人は自然と学びます。

 

重要なので何度も言いますが、

人は自ら学ぶ力を持っているのです。

それがとっても大切な大前提です。

 

この大前提をもとに教育に関わると

教育とは単なる物事を教える行為ではなく、自ら学ぶ力を引き出す関わりに変わります。

 

教育とは一方的に教えることではなく、

学びを引き出すための条件を整えることです。

 

人を変えようとすれば

自ら変わるという主体性を失い

 

やり方だけを教えれば

自ら考え出すということを奪うかもしれません。

 

学びとは

何かを教わることでも、教えることでもありません。

 

学びとは

どのように学ぶかという態度を育成することです。

 

 

自分の人生で

まだ答えのない困難な物事にであったとき、向き合える能力を養うことが

本来の意味での学びです。

 

人生とは答えのない毎日の繰り返しです。

答えがなくても楽しむことを学べばいいのです。